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相手をいたわる気持ちが大事

2010年12月23日

こんな夫婦の例がある。『養生訓』を著した江戸時代の思想家・貝原益軒は、39歳のとき、何と22歳も年下の17歳の初と結婚した。今でいう幼妻だ。このように年下の女性と結婚したので、益軒は毎日、頬がゆるむほど初を可愛がった。書をたしなむ初が大きく「愛敬」と書くと、その脇に益軒は「愛ハ是レ温和慈恵……」などと小さく添え書きした。まさにデレデレである。また、病弱だった初をかばって、益軒は、初の代わりに家計簿などもつけてやったが、それには、妻の体重やさわり(月経)の日までメモした。ところが、こんなにも愛した妻に先立たれてしまった。これを契機に益軒はすっかり元気を失ってしまい、妻の死から一年もたたないうちに後を追うようにして亡くなってしまった。江戸時代は、男尊女卑の社会といわれたが、そんな時代にあっても、こんな仲良し夫婦がいた。いつの時代にもこんな仲良し夫婦はいたのだ。年の差の壁があっても、相手をいたわる気持ちがあれば、この壁は越えられるということだろう。