事務職の人間が勝手気ままに教習所のルールを崩していくのは今回がはじめてではないのだ。受講生が自分の都合のいい時間に教習を受けたいのは誰でも同じだ。そのために順番待ちもいとわず、時間をやり繰りする。しかし、せっかく時間をやり繰りして、都合のいい時間を確保しようとしても、事務職の人間が自分の気に入った受講生をその時間に入れてしまったのではせっかくの努力が水の泡になってしまう。だが、私たち教官の仕事に比べたら、たいして仕事をしていない事務職の人間が気に入った女性に媚を売ったりナンパの材料にしようとして、急に来た受講生を優先的に教習車に乗せるというのは、絶対に許せないという気持ちだ。教習所も営利事業の一つだから、仕事の取引先や従業員の身内に少しぐらいの優遇をすることがあってもいいと思う。しかし、事務職の人間が勝手なことをやるのは許せないと、いまでも思っているのだ。